エンジニアは、比較的メンタルヘルスの不調に悩まされやすい職業と言われています。
その背景として、チームとしてプロジェクトを進める一方、実際の業務はエンジニア個人が独立して仕事をすることが多いからです。
それぞれのスキルを武器にして働くため、他者に相談しにくい環境となっています。
また、エンジニアは絶えず新しい技術についていかなければなりません。
プロジェクトごとに内容が新しくなるため、対応に苦労する面もあるでしょう。
慣れた仕事を続けるより常に新しいことへのチャレンジが求められ、結果としてストレスを感じることが多くなるのです。
そして、納期が近づくにつれて作業量も残業も多くなります。
心と体をゆっくりと休めることができない状態が、エンジニアが感じるストレスをさらに強くするのです。
こうしたメンタルの不調への対策として、普段から孤立せず周りとコミュニケーションを取るように努めることが挙げられます。
仕事で困ったことが生じたときはもちろん、休憩中には他愛ない会話などもしましょう。
お互いに本音で話せる関係性を構築しておくことが秘訣です。
さらに、大変なときには仕事を断る勇気を持つことも、自分を守るうえでは重要となってきます。
明らかに負担が大きい仕事量になったり、残業が続いたりすることもあるでしょう。
これ以上やると体や心が持たないと上司に伝え、仕事を減らしてもらう、早めに上がらせてもらうなどすることが大事です。
職場から高く評価されることも大切ですが、そこでメンタルに不調をきたしてしまっては意味がありません。